「トラウマ」と聞くと、「心の問題」として捉える人が多いかもしれません。
でも、トラウマは心だけではなく、体にも大きな影響を与えるんです。
トラウマの体験は、脳の「危険を察知するシステム」を過敏にさせてしまい、その結果、体が常にストレス状態になってしまいます。これが原因で、体にいろいろな不調が現れることがあります。
たとえば、こんな症状に心当たりはありませんか?
- 疲れがいつまでも取れない
- 肩や首がガチガチにこる
- 頭が重かったり、よく痛くなる
- 胃の調子が悪い、または食べすぎてしまう
- 夜ぐっすり眠れない
- 風邪をひきやすくなった
これらの症状は、体が「辛いよ」「悲しいよ」「怖いよ」といった感情を抱え込んでいるんだと、あなたにサインを送っているのかもしれません。
でも、そのサインに気づかず無理を重ねてしまうと、心も体もますます苦しくなってしまいます。
そして、うつ病やPTSD(心的外傷後ストレス障害)、依存症など、深刻な状態に陥ることもあります。
だからこそ、自分の体が発しているサインをちゃんとキャッチして、少しずつケアをすることが大切です。
心と体をケアする方法のひとつとして、次のようなものがあります。
1.専門家に相談する
心理カウンセラーやセラピストに話を聞いてもらうことで、安心してトラウマに向き合える環境を作れます。
2.感情を外に出す
誰か信頼できる人に話す、気持ちをノートに書いてみる、絵や音楽で表現するなど、自分の内側にあるものを外に出す方法を見つけましょう。
3.支えてくれる人とつながる
家族や友人など、自分が「安心できる」と感じられる人とのつながりを大切にしてください。
4.ストレスを減らす時間を作る
ヨガやマインドフルネス、趣味の時間を持つことで、心身をリラックスさせることができます。習慣にするといいですね。
トラウマの影響は気付きにくいかもしれませんが、心と体はしっかりつながっています。自分を大切にする小さな一歩を、ぜひ今日から始めてみてくださいね。